スムーズに動くために妨げに気づく


7月に入り

梅雨前線による大雨が九州を中心に全国至る所で被害をもたらし

新潟県内も場所によって短期的な集中豪雨に見舞われて

今回も雨が続く中で前線による影響が心配されました。

当日は一瞬の大雨は有ったものの、徐々に回復

走行開始までには水溜りと共に乾いた路面も見えるようになってきました。

 

走り出しの完熟走行

今までに降り続いた雨が運んできた砂を巻き上げ

ホイール、フェンダーなど砂まみれになりますが

そんな中でも濡れた路面と相談しながら各々の課題に向き合います。

 

雨は濡れたり滑りやすかったりと、

どうしてもバイク乗りにはネガティブな印象となりますが、

ブレーキもアクセルワークもマイルドな操作を行うことで

乾いた路面と意識的には変わらずに走行出来ます。

 

一方で濡れた路面は自身の課題が浮き彫りになりやすいとも言えるでしょう。

ブレーキやアクセルの操作次第で走行ラインが思うようなラインに乗せられず

繋がりが疎かになってしまうこともあります。

一方で気持ちが萎縮してしまい、それに応じて身体の動きも小さくなってしまうと

思うような操作とならないこともあるでしょう。

濡れた路面だけでなく、冷えた路面も共通して言えることは

滑りやすいこと ですが

このような路面状況に求められるのはスムーズかつメリハリ

具体的にはブレーキング、アクセルオン、バンクのタイミングに連続性が必要ということ

マイルドに操作しながらも一つ一つの動作をしっかりと、途切れなく繋いでいく

コーナーの形、スピードによっても変わりますが

走行ラインとはブレーキとアクセルオンの繋がりとも考えられます。

 

一方で

先導して走行している車両に付いて後方から走行しても

同じラインが取れない(車両の違いは多少考慮)場合

ブレーキの解除が早すぎたり、アクセルオンが遅すぎたりする事が多いものです。

当レッスンでは身体の中心や末端の使い方を個人別に最適化する事で

ライダーの意識とバイクの動きを近づけるように提案していますが

人の心と動きに余裕があると

バイクの動きにも余裕が出来ることを毎回実感しています。

 

動きを止めている状態に気づくと

スムーズに動く、動けること とは

自身の自然な動きに忠実だということになります。

 

 

後半はブレーキトレーニング

濡れた路面で試すとより効果的ですが、完全に乾いた状態でしっかりとしたブレーキを行い

速度に対するブレーキ精度を探り、感覚を磨いていきます。

ブレーキングの姿勢が安定していくると、コーナーリング姿勢の安定にも繋がっていきます。

 

 

 

参加者の目標と振り返り

肘の動きを確認しながら、体幹の中心からの動き出し方を意識して走行しました。

タンデムによる車両の動きの変化を体感したことによって、タイヤの接地感や前後左右のバランスなどきちんとしたライディングで対応出来ることが確認出来ました。

 

 

 

細かなアクセルワークやラインによるアクセルを開けるタイミングを意識して走行しました。

目標に対して先を見る事で楽に走行できるようになってきました。エクササイズの動きを急制動時の姿勢に活かす事で体勢が安定しました。

ブレーキとアクセルのタイミングについて流れを確認しました。

 

 

ステップの踏み方を意識して動きを確認することを目標に走行しました。

濡れたコンディションでは上手く試す事が出来ませんでしたが、乾いた路面でスタンディングでのステップの踏み方を試す事が出来ました。制動の時も安定してきたことで強いブレーキを掛ける事が出来るようになってきました。

 

 

 

身体の動きで旋回時のハンドル動作を妨げないようにすることを目標に走行しました。

肘の位置を修正することで体幹の動きが変わり、旋回がコンパクトになりました。

これによって車体が立ち上がりでも安定するようになりました。

今までよりコンパクトに曲がれる分、走行ラインが変わってきたので今後見直したい。

 

 

最後の締めくくりはレーシングコースの体験走行

低速、小さなカーブで得たことを一般道に近いスピードで安全に体現する機会です。

 

梅雨時期にも関わらず雨から曇りへと色々な状態を試せる良い機会となりました。

 

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