走りの精度を上げ充実度を上げる


9月は毎週のように台風が襲来して、週末になると不安定な天気が続いていましたが

10月に入り朝晩は寒さを感じることも出始め

日の出、日の入り時間の変化も重なり

バイクに乗る装備にも変化が必要な時期になってきました。

 

天気も比較的落ち着く「晴れの特異日」と言われている10月10日スポーツの日

(現在は10月第2日曜日固定)

今回は3連休最終日のイベントとして開催しましたが

晴れの特異日とはならず、終日雨の予報

朝からポツポツとしっかりとした雨が路面を濡らしますが

気温は前日比でも高く、肌寒さまでは感じない過ごしやすさです。

 

今回はベテランが走っても走りごたえを確保しつつも、濡れた路面で

更に会場が一部補修した箇所で滑りやすくなっていることも考慮して

車体の向きをしっかり変えるために、ラインの狙い所を正確に求めるレイアウトとしました。

 

身体を慣らすために軸メイクを行い、完熟走行へ

雨は時折激しく降る時間帯もあり、路面補修の箇所にも注意を払い

じっくりと自分の走りでコースを確認していきます。

一通りコース、路面状況を把握した後

走りの基本が整っている状態から、敢えて不一致と思われる状態を試してもらいました。

少々の違和感を感じながらも、走行自体は出来るようですが

所々頭のブレが出たり、走行ラインに乱れが出たり

外から観察していると、違和感は結果として確認出来ます。

やはり不一致な状態では安定した走行から外れてしまう場面があるようです。

 

今まで長年、様々なところで走り続けて、

自分の中でも工夫しながらたどり着いた状態は

自分の身体に合った動きに自然とたどり着いている事が改めて確認出来ます。

今まで出来ていることが当たり前になっていると

敢えて違うことに意識が向かないことが多いものですが

普段は提案しない、「やり難いこと」の結果で、「やり易いこと(出来ること)」に気づけると

自分の動きに確証が持てるとともに、人との違いが有ることも気づく事が出来るかもしれません。

 

午後からは身体の動きを更に磨き上げるために

身体の細部に渡って意識を変えたり、動き方を変えたりする取り組み

路面状況が悪い中で、安定的に走行するために

よりコントロールしやすい、より精度の高い動きを求めていきます。

 

意識の向け方によって、動き出し方が変わったり

動きの繋がりが変わったり

細かな事の積み重ねにはなりますが、

重ねた結果は大きな成果となることもあり得ます。

厳しいコンディションでブレーキやアクセルワークに繊細なコントロールが必要となるとき

滑ったり、転んだりを予め回避出来たら、どれだけ楽に運転出来るか…

雨の日のツーリングや悪路を走行した経験のある方なら容易に想像出来ることでしょう。

『経験や勘、コツで運転するから、「乗車経験が少ないと回避出来ない」』

多くはこのような思考になりますが…

自分本来の動きに導けると

自然に、楽に、動く事が出来て

繊細な動きに簡単に、素早く繋げる事が出来るようになります。

これは

速度、走行ラインの制御を正確に、素早く行う「精度」が向上すること

と言い換える事が出来ます。

「自然に」、「楽に」、「安全に」

操ることを確保しながら、これらを満たして行くことで

満足度の高い、スポーツ的な充実度を得られるのではないでしょうか。

 

雨の中のブレーキは細心の注意を払いますが、更にコーナーリングに使う高度な制動を行うことで

微細なコントロールを確認してきます。

 

雨の中、仕上げにレーシングコースの体験走行

 

参加者の目標と振り返り

ブレーキを使わない走りでも前タイヤを狙ったところに進められるようにする事を目標に走行しました。

ハンドル操作の意識を変え、進入時の身体の使い方を変えたことで、ブレーキを使わない走りでも走行ラインが狙ったところに行けるようになりました。

全体に安定感が増し、安心して走行出来るようになりました。

 

 

終日降ったり止んだりと天気は雨模様でしたが

気持ちは晴れ晴れとした様子で終わる事が出来ました。

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