ライディングに求められる身体の安定とは


9月に入り

例年なら涼しく過ごしやすい時期となるところですが

8月からの暑さは衰えることなく

台風がもたらすフェーン現象の影響もあり

開催の2日前には三条市や当レッスンの開催地、胎内市でも40.0℃を超える猛烈な暑さを記録

台風続きで今回も30℃超えの予想です。

朝から雲がほとんど無い青空、日差しがダイレクトに身体に届きながらも

風が吹き続けていることで体感温度は幾分低く感じられる状態でスタートしました。

 

2020年の開催は満員又は満員近くが続いていましたが、今回は少数での開催

周回方向を右回りとして、苦手意識を多く持つ事が多い、右カーブを多く配置しました。

当レッスンでは軸に拘り、身体の安定、車両の安定を導く事に主眼を置き、バイクが楽しく、楽に動かせることに繋げています。

動きの中で安定を維持するために、体幹の安定と共に身体の細かな動きから連動した動きも重要な要素と捉えています。

バイクの場合、特に仕事量の多い右手には多くの要素が複雑に絡み合い、身体の使い方にも影響を及ぼす事が考えられます。

人によっても、車両によっても使い方には様々な形が有って良いはずなのですが、本やWebの情報は著者や発信者が良いと信じている型を正しいものとして紹介します。

丁寧に理屈まで説明されると、それに合わせてしまいますが

本当にそれで良いのでしょうか?

 

身体に合わせて、車両に合わせて

握り方を少し工夫するだけでも、手先からの連動で体幹が安定しながらも動きやすくなって行く事は、過去の当レッスン実績からも確認出来ています。

つまりアクセルの回し方も、ブレーキの握り方も一様では無いと言う事です。

そして体幹そのものの使い方にもより意識を向けると

体幹がより安定する軸の意識、動きやすく連動する手・足の使い方などに意識を向けるだけで、格段に身体が動きやすくなり、車両の動きも連動して動いていくようになっていきます。

 

バイクに乗っていると、シートに座ることで椅子に座っているのと同じ感覚で乗ってしまう事も多いのですが

直線では椅子状態で問題は無くとも、カーブの連続となれば、座りながらも積極的に動ける状態も作っておく構えが必要になってきます。

安定だけでなく、動きやすさも兼ね備えた身体の使い方に慣れていく事で、今までとは別の世界が見えてくるかもしれません。

 

 

参加者の目標・成果の振り返り

前回参加の時に明確となった下半身の使い方の改善を目標に走行しました。課題走行を織り交ぜながら走行しましたが、課題走行をキッカケに身体の前後の動きが変わり動きやすくなりました。

そしてブレーキの重要性、特に強さについて、改めて認識する事が出来ました。

身体の歪み矯正を体験しましたが、左右の歪みで動き難い部分に対して矯正後にライディングにも変化を感じる事が出来ました。

 

アクセルをしっかり開け、ブレーキを効かせることでコーナーのメリハリをつけ、タイヤに対してしっかりと荷重する事を目標に走行しました。

途中で新たな試みとして、積極的な体重移動を行うために外足のホールド、内足をフリーに近い状態にすることを試しました。

初めての試みで途中で手に力が入りすぎたり、痺れたりといった状態になったことも有りましたが、自分の中で新たな扉が開いて、楽しく走行する事が出来ました。

 

アクセル、ブレーキを滑らかにするために、加減速の姿勢を身に付けることを目標に走行しました。

アクセルの握り方について、どうすると動きやすいのかを研究、変更したところアクセルがスムーズに開けられるようになり、上体の安定に繋がりました。

その後、不安定になる状態を直すためにアクセルを開けるタイミングを修正したり、課題走行で上半身が楽になる姿勢を見つける事が出来ました。

 

 

講座終了後は恒例のレーシングコース体験走行

今回はややハイペースで走って頂きました。

じっくりと自分の課題に向き合えた1日になったようです。