動きが変わる ブレーキ技術の真髄


11月に入り

秋が深まり、例年より二週ほど遅い紅葉も色づき

山には初冠雪のニュースも

 

2019年度定期開催でのワンナップライディング最終回

気温16℃と肌寒さは感じるものの、柔らかな日差しが暖かさを届けてくれる中での開催になりました。

 

今回は全員が複数回参加

皆さんから出てきた目標は

・上半身ライディングフォームの見直し

・綺麗な走り(転倒経験を踏まえ)

・今年度の総復習として過去参加でのポイント確認

・フロントブレーキの積極的な活用

  

参加者の目標を考慮して

ブレーキを積極的に活用していくことで、旋回、加速に繋げていくコースを設定

ブレーキから旋回までをどのように繋げていくのかがポイントになってきます。

 

ウォームアップの走行からコースに入っていくと、

車両によっては難易度を感じるレイアウトながら、それぞれのペースでコースに順応していきます。

そんな中で

走行の合間に

フロントブレーキの操作について右手の使い方をディスカッションしたり

二人乗りでブレーキの違いや、ノーブレーキでコーナーへ進入アプローチを体感、ディスカションするなど

ブレーキを中心とした走りの研究で午前の時間は終了。

 

 

午後からは共通な視覚的目標要素も取り入れて、意識づけを提案したところ

自主的にコースを歩いて再確認するなど、走り方をどのように変化させていくかについて

走行前からイメージづくりを行ってもらうことになりました。

 

午前から各々の研究した中で、良い方向性が見えていた方も

午後に入り

更にキレのある走りに変化したり

元気を取り戻した走りに変化したり

ひたすら走り込みに徹したり

とそれぞれ更なる進化に向けて変わり始めます。

 

オートバイを操る上で

車両をコントロールする感覚的な例えとして、自転車のような乗り方を目標とされる方もいます。

自転車を扱うように楽に走りだし、加速、傾け、曲がり、止まる。

オートバイはエンジンで動く事からスピードが出て、車重もある

車体をコントロールする上で自転車とは異なる次元の重要度で、ブレーキは意識する必要があります。

最初は中々ブレーキを使わない、使えない状態が見受けられますが

ブレーキを使えない状態 から

ブレーキを使う走り に進化して

ブレーキを使わない走り を試して

ブレーキをしっかり使う走り に繋げていくことで重要性や走り方を再認識してみる。

オートバイの旋回を考える上で、止まる、減速する使い方にとどまらない主要な技術ポイントであるブレーキ

シビアなブレーキは安心、安全面においても

コーナーリングの楽しさを感じるためにも

大きな武器になりますね。

 

 

11月は早い夕暮れと共に急に冷え込みが厳しくなってきます。

最後は薄暗くなる中、1日で得た走りを確認していただきました。

 

 

 

 

 

参加者の声

上半身ライディングフォームの見直しを目標に走行しました。

上体の向きはもう少しでしたが、ステップの使い方を変えた走りにすることでバンク時のブレーキが安定してきました。

ブレーキを使わない走りで旋回のきっかけを作ることで、旋回の自由度が増してきました。

ブレーキ操作で姿勢がなかなか定まりませんでした。

 

綺麗な走りを目標に走行しました。

ブレーキを離すタイミングを変える事で曲がりやすさが変わることが分かりました。

一方でポジションから来る、右コーナーのアクセル操作については、課題が残りました。

曲がりやすさが変わったことで、コースの角度が変わっても曲がりたい方向を見れるようになりました。

 

今年度の参加から得たものを総復習することを目標に走行しました。

特に姿勢やフロントブレーキの使い方が中心になりました。やや疲れもあり思うようにバイクが動かない時間もありましたが、午後の走行から顔の向きが変化したことで目線も変わりリキみが取れてきました。結果として操作がスムーズになりました。

新たに右コーナーでのブレーキ姿勢について課題が出てきました。

 

フロントブレーキの積極的な活用を目標に走行しました。

コーナーに対して身体が先行して動作するポイントについても意識しました。

右手の操作について色々と試したりしましたが、午後からはフロントブレーキの使い方を変化させたところコーナーの回り方が変わり、今まで以上に積極的なブレーキの使い方に変わりました。

小回りもしやすくなり今までと異なる感覚で旋回する事ができるようになりました。

 

 

今年度は多少の転倒はありながらも、怪我なく無事に全日程を終了する事ができました。

2020年もオートバイに乗る上で必要となる良質な技術、身体的アプローチをお届けして

多くのオートバイ乗りの皆様がバイクライフを楽しく、安心、安全に過ごすお手伝いしていきます。

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