2025年度胎内市開催の4回目
梅雨真っ只中で開催前まで雨が降ったり止んだり不安定な天候が続いていたものの
久しぶりに週末に晴れが巡って来てくれました。
真夏よりまだ柔らかな陽射しで気温も28℃と汗ばむものの
走行中は風も適度に当たり、コンディションは上々です。
スーパースポーツ車両にも配慮して細かな旋回は少なめに、
大小複合的かつ不規則なパイロン配置として、フロントだけでなく
アクセルを開けてリアタイヤからの旋回も意識出来る設定としました。
コース案内から引き渡すと間もなく休憩に向かう車両も出始め
走行時に風が当たると言っても、せいぜい20km前後のスピードでは
人にも車両にも暑さ厳しいコンディションであることには変わりません。
熱中症に警戒しながら休憩と走行を各々のペースで進めていきます。
一方で異変も
暑さが無くともペースを上げると、身体へも負荷がかかり疲労してくるものですが
休憩知らずで走行を続ける車両もあります。
操作方法を変えたり、工夫することで疲労が軽減する事がわかる光景です。
無駄な動きか効率的な動きか?
オートバイの操作に限らず、日常的に動作する中で無駄な動きや効率的な動きがある事は
何と無く感じていても、実際に何が良くて何が無駄なのかは良くわかっていない事が多いでしょう。
競技の場面を中心にダイナミックな動きでスポーツ的な走行をする場面を目にする事があります。
一方で見た目には僅かな動きだけで走行するシーンも見られます。
必ずしも見た目の動きが同じ結果をもたらす訳では無いようです。
ロングツーリングなど長時間のライディングを行う場合、疲れを感じない省エネのライディングが好ましいと思われますが、
競技でも耐久レースなどでは最小限の運動量で最大限の効果を引き出したいものです。
ダイナミックな動きが全て無駄な動きとは言えないのですが、
やはり動きが少なくとも車両の運動性能を引き出せれば効率が良いと言えるかもしれません。
バイクに触れている箇所をスタートに
操作方法を見直すことで
全身の力みが取れて、疲れにくく効率的な動きへと進める事が出来るでしょう。
しかし画一的な操作方法では、これらの問題は解決出来ない事は当レッスン参加者の実績からも伺えます。
各々の身体に合った操作方法は
雑誌、本やWeb上の情報を手掛かりにする前に
ご自身の身体を良く知る事から始める必要があるでしょう。
参加者の目標と振り返り
気を抜いたり、フロントブレーキと併用していると握りが従来の握りになってしまう事が有りましたが、フロントブレーキによる旋回の変化を感じる事が出来ました。
ハンドルにもたれ掛からないことを目標に走行しました。
グローブに
よる変化でアクセル操作が変わり、初めて丁寧な操作が出来ました。
ブレーキングでも体幹を使った動きができるようになってきて、今までで一番丁寧な走りが出来ました。
リアタイヤに荷重を乗せ旋回させる乗り方を目標に走行しました。
手先の使い方で右手の痛みが和らぎ、アクセルの開け方やブレーキの掛け方に集中する事が出来ました。速度が上がってきてもフロントブレーキを強く、リアブレーキを踏める余裕が出てきました。リヤの荷重についてはもう少し練習が必要と感じました。
正しいライディングフォームを身につけることを目標に走行しました。
ブレーキング時の身体の動きを知る事で、ブレーキ時のGに耐える事ができるようになりました。
シートの座る位置についても極端な位置ではなく中央付近に座る事で、様々な状況に対応できる事が分かりました。
ターンの後半のふらつきなど不安定にならないことを目標に走行しました。
アクセルを開けるタイミングが変わり、後半はリラックスして走行出来ました。
自分の身体に合わせたグローブで手が動かしやすくなり、走りに余裕が出てきました。
次回は今回で得た手の動きを意識して走行したい。
走行最後のまとめとしてレーシングコースの体験走行
梅雨の晴れ間に恵まれたコンディションでの走行となりました。
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