ワンランクアップ ライディング講座 第2回
今回は実質、プライベート講座として実施する事になりました。
事前の目標としては、カーブを曲がる際にライン取りをキチンと出来るようになりたい。そして、メリハリのある走りがしたいと設定してもらいました。
今回の参加車両のホンダのCB900ホーネット
昨年までホーネット(250)から、CB900ホーネットにステップアップ
昨年までホーネットで出来ていた感覚がCB900ホーネットでは掴みきれていないとの事でした。
午前中は現状の走り方で設定コースを走り、どのように感じるか?どのように走れるか?を確認します。
大きなパイロンスラロームのコースでカーブの曲がり方を確認。
カーブの曲がり方としては、小さく回りたいがどうしても大回りになってしまう。との課題を持っていました。
バイクの傾け方についてはそこそこ、出来ている自覚はあるものの、深く傾ける事への不安も持っている状態でした。
フルブレーキのコースでブレーキの掛け方についても状況を確認。
前ブレーキが上手く使えないとの課題認識があり、後ブレーキを中心とした制動になっていました。
具体的には前ブレーキを掛ける時に身体が固まってしまうとの認識があり、操作もラフになってしまうとの事でした。
パイロンコースを走っている中でもリヤブレーキが効かなくなるような場面も有ったようです。
午後からは身体の使い方を再確認して、静止の状態で車両に跨がります。
どのような身体の使い方をすることが、自分自身の身体を安定させる事が出来るのか?
確認していくと様々な発見が出来てきます。ちょっとした事でも気づくと大きなヒントになりそうです。
そして午前と同じ課題を走行していくと…
バイクに跨った状態での感じ方が変わって来たところで、パイロンの設定コースに入って行くと、感覚の違いに気付きます。
直ぐにバイクの動きが変わって来ました。
一つのキッカケで操作が変わり、ここからバイクの動きにキレが出て来たようです。
午前中の走行から旋回の安定感が増し、加速との間でブレーキも掛けれるようになって来たことから、走りにメリハリが生まれて来たようです。
更にフルブレーキの設定コースを追加して行きます。
フルブレーキも静止状態の身体の使い方を基本に走行していくと、感覚が変わっていたようです。
パイロンの設定コースで出来始めていたブレーキ操作。特に前ブレーキの操作に対し、自由度が増してきた事から安心して、安全なブレーキ操作に進化して来ました。
更に前ブレーキの認識を変える課題に挑戦してもらうことで、より積極的なブレーキ操作を行うキッカケを作って行きます。
ブレーキを積極的に使う認識が出来たところで、加速、減速、旋回をより細かく、メリハリを効かせる走りを要求する課題コースへ
午前中からすっかり上半身の力が抜け、バイクの動きに自然な身体の使い方になって来ました。
バイクの動きも安定的でキレのある動きになり、今までよりも更に安全に走れる状態になって来たようです。
今回の第一目標で有ったライン取りについては、具体的な提示をすることはしませんでした。
しかし結果的には自分の身体の使い方が変わった事でバイクの動きが変わり、バイクの動きに自由度が増した事で、当初目的のライン取りの幅が大きく広がったとの総括に繋がりました。
午前と午後で自分自身が大きく変わったこと。とても驚いて笑顔で帰路についていたのが印象的でした。